加賀(金沢)特有の加賀友禅の花嫁のれんからドレスへ
本来の加賀友禅の花嫁のれん
花嫁のれんは結婚当日に嫁ぎ先に持参するのれんです
三枚、五枚、七枚と のれんのたれ数はお家に合わせて幅が決まります。
婚礼時のみの持参品で
かなりの豪華なお誂え品になります。
前田藩百万石の伝統文化の名残です。
今回はちょうど年齢に合うお嬢様の演奏用ドレスに
リメイクをする依頼を受けました。
ドレスに仕上げた 前、後ろのドレスの様子になります
加賀のれんの生地をフルに使用しています。
見頃部分はトップの朱色部分を使用
重要な友禅柄は生地幅をそのまま生かしウエスト部分はタックを入れ
裾の広がりには別生地を挟んでいます。
重要な家紋を後ろ見頃と前ウエスト部分に置いています。
スカート部分の柄全体にアイボリー色のオーガンジーを重ねています。
ドレスにする場合 和柄、色彩は強い印象になりドレスの雰囲気を損なうので
表面に光沢を持たせ 色、柄を柔和にするように工夫をしています。
ウエストとのつなぎ部分
身頃の赤とスカートの白とのはっきりしたラインを一体感を待たせるために
別色でぼかしの様な雰囲気を演出してみました。
のれん用の生地は着物地より生地がやや硬く重みがあるので
動きを必要とるすドレスには別生地との組み合わせも必要と感じています。