リメイクドレスは 色々と巾の広い展開をしています。
1,ドレスからドレス(デザインが古い、サイズ変更)
2,ドレスからフォーマルスーツ (日常ではスーツ着用が多い)
3,着物からドレスへ (年代向きの素材柄が見つけにくい)
4,母のウェデイングドレスを娘に (20年から30年位前のドレスを再び復活)
5,その他
大変丁寧に手描きされている加賀友禅の振袖 保管状態も良く現状もそのままお召しになれる状態ですが
演奏活動をされているお嬢様の為 演奏用のドレスにリメイクの依頼を受けました。
大正時代ごろのものではないか? と 絵付けの様子も表柄がそのまま裏側にも続き 振袖の振り(裏側)
にも丁寧な柄が描かれています。
格調高く五つ紋が上部に置かれていてこの紋をもドレスの位置部分に置くようにしました。
演奏時はワンショルダーで片袖付きのドレスを召され 正装地は短めボレロを着用するデザインにしました。
柄を全部生かす工夫として 横柄のつながりに注意をしています。
ご祖母様の振袖 お嬢様の演奏用のドレスにリメイクしました
大正頃の加賀手描き友禅のお誂えのようです
着物の裏地に紅絹色の羽二重を使用しています。
着物の裾サイン(折り目)から上が表地 折り目から下が裏地(八掛)になります。
表の柄と八掛の柄が同じ位置、同じ柄の配置がされています。
ドレスに仕上がった様子になります。
ドレス仮縫い状態です。ボレロの柄位置の確認
ドレスの仕上がりです。
ワンショルダードレスは 演奏時には不安な時もあり
透明ストラップをつけています。 取り外し可能です
ご祖母様からお譲りになった着物はラメ糸が織り込まれていて生地全体に輝きがありますが
生地に伸びがありません ドレスにした場合は体にフィツトし動きが必要なので動き分のゆとりを
ドレスの制作地に必要になります。
着物地をドレスにリメイクする場合はドレスとしての動き分や生地の伸び分をも含んだゆとり分が必要になります。
元の着物の様子
ドレスにリメイクした様子
ジャガード織の着物
全体にラメ糸が織り込まれてい
生地巾が狭くなっていて デザインを工夫します。
リメイク後のドレスの仕上がり
スカート部分に広がりが必要なので別生地を接ぎ
ドレスの広がりを出しています。
着物地を利用してドレスにリメイクする場合の最初の工程
ドレスの仕上がりをイメージして 別生地の色合わせ、デザインをイメージします。
着物生地だけではドレスの雰囲気が出ないので同色系のジョーゼット を合わせています。
ドレスの雰囲気を出すのに生地の光沢が必要になり
同色系のオーガンジーを合わせています。
仮縫いの様子
ドレスの最も重要な所は身頃部分になるので
トワール(白生地)で作ります。
着る人の雰囲気、機能性など確認のため。
本仮縫いの様子
ドレスのポイント ウエスト切り替え部分にはオーガンジーを重ねています。
着物からドレスにリメイクするまでの工程の説明
リメイクドレス 仕上がり身頃部分
装飾をプラスする事で より華やかさが出ます。
着物生地巾が狭く 身頃の前中心で生地を接ぎ
タック入りデザインにする事で生地を十分にいかすことにしています。
リメイクドレス仕上がり全体の様子
本来の着物生地を全面に出し ドレスの広がり部分と
ドレスの雰囲気を出す為に オーガンジーを重ね合わせる技法を取り入れています。
四つ身の着物からドレスにリメイク
四つ身の着物は七五三の七才のお祝い着で
お孫さんのお祝いに贈られる記念の着物です。
13歳の十三参りまで着られますが身内に
お祝い事がなけれは着る機会の少ない着物です。
一般には大切に次の代まで保管されています。
今回は ヴィオリン演奏をされている方が成人になられたので 大人のドレスのリメイク 2回目になります。
大人のサイズでは身頃部分が不足しているので脇部分、肩の部分を着物地をはさんでリメイクドレスに作り変えました。
着物柄の生かす方法
目立つ着物柄をドレスのスカート部分に置いています
着物素材をそのまま使用すると
ドレスの雰囲気とかけ離れる場合が多くあります
今回も柄がはっきりしているので 着物柄に同色のオーガンジーを重ねて柄の見た目を柔らかくしています。
オーガンジーは光沢もありドレスの雰囲気が出ます
四つ身の生地量からは大人のドレスは作れませんので
無地の部分の生地(洋服地)を組み合わせてドレスの広がりを出し作っています。
四つ身の着物
前位置の様子
四つ身の着物
後位置の様子
一度目のリメイクドレス(中学生)
リメイク前のドレス
お嬢様が20年以上前にお召しになった
ウエデイングドレス ジャガード織のシルクサテン
袖、衿付きのドレス
リメイク後のドレス
大柄の模様が映えるシルクジャガード生地
シルク素材なので黄ばみがあり全体に薄地オーガンジーを重ねる 身頃はシンプルに裾広がりに変更
元のドレスの生地の様子
ウエデイングドレスに合う華やかなジャガード織生地
生地を100%生かすようにします
元生地にシャンパンゴールド色のオーガンジーを重ねた様子 シルク生地の黄ばみも抑え 全体に光沢を加えて今風のドレスのふんわり感を表現します。
制作ドレスのイメージのスタイル画
元ドレスを解体した様子
リメイクするドレスのパーツ 身頃部分の配置
ドレスの仮縫いの様子になります。
ドレス全体に同色のオーガンジーを重ねています。
リメイクをしたウエデイングドレス仕上がりです。
元ドレスがスレンダータイプだったので 上に重ねたオーガンジーでスカート部分の広がりを演出しています。
軽く、しわにならないドレス
チュール素材の軽く、シワにならない生地で
演奏用ドレスをお作りしました。
裏地は発汗性素材を利用していますので
夏の演奏会など 汗をたっぷりかいた後
ご自分で自宅で洗濯ができるドレスをご提案しました。
演奏会が遠方出会った場合 丸めてもしわにならず
軽く どこでも洗濯が出来 次の日も心配がいらないと
大変好評でした。
サイズ出しとリメイクをしました。
軽く、しわにならず 持ち運びが便利である と
長年ご愛用を頂き
今回 サイズ直しもあり デザインを変更してリメイクをしました。
ウエスト部分に変化を入れ 大人っぽくデザインの変更をしました。
ドレスからスーツへ
教員をされている方から
ブライダルのドレスのオーダーを頂きました。
その後の多く着用するフォーマルスーツにリメイクしました。
リメイクする目的が最初からありましたので
生地、色選び、デザインを最初から相談して
アイボリーのシャンタン生地を準備して
ドレス生地に別生地を保管ておきました。
ドレスのポイント
ハイウエスト切り替えのマーメードドレス 襟ぐりのビーズ付レースはそのまま生かしキャミソールにリメイクしています。
ドレスの大きいリボンからは上着の袖が作れます。
着物からドレスへ
音楽学院を経営されつつ演奏活動されている方からの依頼です。
中高年向きのドレスが中々存在しない。
キャリアのある方向きに 着物地からのドレスを提案しました。
着物柄が見立ちすぎないように全体にグレーのオーガンジーを重ねています。
ドレス表面に光沢が出る様しています。